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自分が好きで始めたことなのに、やる気が起きない。
そんなことはありませんか?
やる気、元気、本気…
気の付く言葉はたくさんありますが、「気」とは頭でコントロールするものではありません。
やることは同じでも、意欲的な時と、そうでない時の差があるのは致し方ないのです。
それでも勉強や仕事で、やる気が起きないからといって後回しにすると困ることがありますよね。
そんな時は、どういう状態だと取り組むことが可能かを考えてみます。
例えば、職場や学校など特定の場所ならばできるけれど自宅では出来ないとすれば、場所を移すのも方法ですね。
スマホやネット環境がある場所では、つい関係のないことに気を取られるならば、やるべきことに必要な場合以外は手元に置かないことです。
私たちは全く無制限の環境に身を置くと計画的に過ごすことが難しくなります。
この場所ではスマホは使用できない。勉強や仕事に関係ないものを持ち込めない。私語は出来ないなど一定の制限があるから集中しやすいのです。
それも限定された時間だからオンとオフの切り替えが出来ます。
次に取り組み方ですが、やる気が起きない時は大きなスケジュールと小さなやることを仕分けることです。
スケジュール帳を使っても、これらをゴチャ混ぜにしてしまうと上手くいきにくいです。
概ね1時間以内でできる、自主完結出来る「やること」と他者に了解を得たり多くの手順を踏まねばならない時間がかかる「タスク」を分けてみましょう。
この場合、「やること」にはプライベートなことが含んでいても構いません。
「タスク」については期限があるならば、期限とそれに必要な時間を推定して着手する時期を整理します。
ここからが重要で、さらに「タスク」は細分化して1時間以内に出来る細かい項目を洗い出しておくのです。
例えば、
【プレゼンテーション資料を作る】
・過去のものを集める(30分)
・過去のものを読む(50分)
・骨組みを考える(60分)
・資料を集める(50分)
・資料を読む(本が2冊あるので60分×2)
・あらすじを考える(50分)
・一旦上司に相談する(水曜日から金曜日まで上司不在なので火曜日に必ず)
このように整理します。
一見すると、こんなことをするのは時間の無駄ではないかと思われるかもしれませんが、次に何をすればわからず考えこんだり途方に暮れて、何もしない状態になるぐらいなら、「やること」が明確に見えた方が取り組みやすいと思います。
それに、それぞれにかかる所要時間が明確になることで漠然とした不安がなくなり、今自分がしたいことのためにも時間が作れます。
また複数のことを同時進行する場合、過去のものや資料集めは同時に行うこともできるかもしれませんし、外出先で子どもを遊ばせながら資料を読むというような気分転換を兼ねた方法も見つかるかもしれません。
効率化が図れるのです。
このようなスケジュール管理法は、やる気で満たされている時よりも、多少落ちている時に、最低限でやることレベルに設定している程度でちょうどいいです。
なぜなら、やる気MAXの時こそ一時的なもので、疲れが感じられないからオーバーワークも平気なだけで、通常モードの時に、やる気MAXの時と同じ行動を取ることはストレスダウンの元になりかねないからです。
誰でも自分が常にスーパーマンだったら疲れ知らずで、いつも笑顔でいられて最高だと思うところですが、休みたいと思うのは本能なので、それを抑えすぎるとイライラなど気持ちが不安定になる。それも無視すると無気力になるなど停止状態に陥ります。
今日から新年度はじめての平日です。
参考にしていただけると嬉しいです。
心療カウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室